Interview / インタビュー

 
 

*写真家になろうと思ったきっかけは何ですか?
抽象画家だった叔父の影響が強いかもしれません。油絵の具とパイプタバコの香りに
包まれたアトリエが大好きな場所でした。

*写真家になっていなかったら何になっていたと思いますか?
*理系の大学ですが、そこではなにを専攻されていたのでしょうか?
大学では化学を専攻していて、卒業研究のテーマは大気汚染でした。
大学卒業後、写真家を目指したのですがそのまま進んでいたら
大気汚染の研究をしていたかもしれません。

*女性の写真家と男性の写真家の違いはどういうところにありますでしょうか?(あるとしたら)
あくまで一般論ですが、女性の方が興味を持った対象に真っ直ぐ向き合うように感じます。
男性はワンクッション置く人が多いと思います。もしかしたら社会との関わり方の影響かもしれませんが、
本質的な違いのような気もします。

*あなたの作品を、どのような媒体にどんな風に使ってもらいたいと考えますか?
カレンダーやCDジャケット、本の表紙など生活の一部として身近なところに居たいですね。
携帯の待ち受けなんかにしてもらえるのもうれしいです。

*作品のインスピレーションは何ですか?
たまたま読んでいた本の一節や、言葉の断片、音楽のワンフレーズなど抽象的なもの。

*いろいろな国に旅していますが、これまで一番印象深かった旅はどの国への旅でしょう?
またその理由も教えてください。
サハラ砂漠で見た星空、南極で見たクジラ、アイスランドで見たオーロラなど。
やはり日常の生活とは対極にあるものに魅かれますね。

*写真を通じて人々に伝えたい想いはなんでしょう?
何かを伝えたいと思ってシャッターを切ってはいないと思います。
僕の写真を見て下さった方が何を感じるかは、人それぞれだと思ってます。
そこが写真の面白い所でもあり、限界でもあると思います。

*どのような写真を撮影しているときが一番楽しいですか?
被写体と一体になっていると感じながらシャッターを押している時。
たとえばアフリカの大草原で、ファインダーの中の動物達と自分が同じ場所にいて
同じ空気を呼吸していると本当に感じられたような時。

*過去で一番気に入っているお仕事(作品)は何ですか?
グアテマラのマヤの人々を撮影した「虹を紡ぐ民」という作品です。
グアテマラには90年代に何回か通って写真展もやったのですが、
被写体に真っ直ぐに向き合えた写真だと思っています。
普段広告の仕事をしているので、こういう写真が撮りたくなるのだと思います。

*制作作業中の必需品はありますか?(カメラ機材以外に、たとえば、音楽が欠かせない?とか?)
必需品というのとちょっと違いますが、出来るだけ被写体と一体になれる環境が必須ですね。
出来れば一人きりになりたいです。

*お気に入りの音楽はなんですか?
音楽は本当に大好きなのできりがないのですが、映像が見えるような音楽が特に好きです。
たとえばダイアー・ストレイツのギタリストのマーク・ノップラーの「LOCAL HERO」。
目を閉じるとスコットランドの草原が目に浮かんできますよね。

*お気に入りの映画・本はなんですか?
映画を見る時も音楽はかなり大切ですね。ヴィム・ヴェンダース/サム・シェパードの「PARIS,TEXAS」。
荒涼とした砂漠の風景にかぶさるライ・クーダがたまらないですね。

*お気に入りのアーティストは誰ですか?(画家・ミュージシャン・写真家などなんでも)
同業の写真は殆ど見ません。抽象画が好きなので、カンジンスキーとかクレーとかフォロンも
色合いが好きです。

*東京や日本のことを海外の方に紹介するとしたらどの風景(どの場所)をみせたいですか?
僕は江戸ッ子なので、やはり下町かな。海外では工業製品のイメージが強いと思うので
もっと人間臭い日本人とその文化を紹介したいですね。

*若手写真家にアドバイスをお願いします。
若手写真家へのアドバイスなど言える立場ではありませんが、
「道は捜すものではなくて、創るもの」だと思います。
いつも自分の前に道など無くて、自分の歩いた後にしか道は出来ないのだと思います。

*使用している機材などを教えてください。
現在は全てデジタルです。カメラはキャノンEOS 5D Mk2を使用しています。
ちなみに理想のカメラは「見えないカメラ」です。
カメラを構えた瞬間に被写体の表情が変わってしまうので、、、。

 
   
     
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